奨学金で人生が台無し
借金は、本当に辛いです。借金といえば、クレジットカードとか消費者金融を思い浮かべるかもしれませんが、ローンだってれっきとした借金です。自分が、非常に後悔している借金は、奨学金です。
奨学金と言っても、単なる教育ローンですし、無利子ではありません。高校生の時、どうしても大学に行きたくて、親や学校と相談して借りることにしました。学校の先生もたくさん借りている先輩はいると言っていましたし、月々2~3万円の返済だから大丈夫だと言っていました。
大学でまじめに勉強したのですが、法学部や医学部のように資格をとる学部ではなく、文学部に行きました。本を読むのが好きであり、そういう関係の仕事に就けたらいいなあと思っていたからです。
しかし、出版業界は、大不況であり、編集やライターの求人は、ほとんどありませんでした。契約社員や派遣社員より、正社員の方が安定しているため、IT関係の営業職で正社員になりました。
しかし、そこは、体育会系のブラック企業であり、仕事が取れるまでひたすら上司から怒鳴られますし、反省文もたくさん書かされました。勿論、自分だけでなく、他の人も同様でした。
先輩に聞くと、この会社は、三年以内に辞めていく人がほとんどだよと言われ、騙されたと気付きました。ボーナスの支給もなく、手取りが、20万円を切るぐらいであり、家賃や生活費を払って、奨学金を返せば、手元には何も残らない状態でした。
やがて、うつ病になり、会社を辞めました。当然、奨学金の返済はできなくなり、一時返済をストップしてもらいました。なんとか体も心も正常になり、アルバイトとして働くようになったのですが、手取りで14万円ほどであり、奨学金を返せるだけの稼ぎではありません。
事情を説明して、返済額を約半分の月々1万5千円にしてもらっています。貧乏な家庭に生まれたため、このように奨学金を借り、大変重いものを背負っています。また、求人倍率は高いですが、応募している企業は、賃金が極端に低かったり、離職率の高いブラック企業ばかりです。
何も夢のない若者になってしまいましたが、社会的責任として奨学金を返せるだけの給料が欲しいです。勿論、労働法を守る企業に再就職したい気持ちで一杯です。このように大学を卒業しても、全然バラ色の人生ではなく、茨の道です。
学歴社会、勝ち組負け組の社会ということがよく解かりました。また、金持ちの子は、コネクションや資産を利用して、開業したり、新潟で弁護士になったり、いい企業に入れます。貧乏だからこそ、人以上に頑張って、しかもリスクを背負って奨学金を借りたのですが、こんな人生になるのなら、高校を卒業して働けばよかったなと思います。
500万円近くの奨学金という名の借金は、自分にとって後悔以外の何物でもないし、頭の痛い存在です。ニュースを見ていると、自分みたいな境遇の人々は多く、返済が滞っている事例も増えています。
安易に借金をしないことをお勧めします。奨学金も借金ですから、その事をしっかりと受け止め、借りないようにするべきです。
借金はマイナスのスパイラルを生む
お金が無い時は借金することで、無いお金を埋める事が出来て便利だと思うのですが、
この借金のせいで、地獄に落ちる人がいます。
それは、借金する事が癖になって行く人です。
借金は初めにお金を借りて、後は完済までずっと返済して行く日々となります。
しかし、お金が無くて返済が難しくなると、また借金をしてしまうのです。
借入限度額まで満タンになり、借り入れ理不可能な状態になっても、
返済して、また返済したお金を、すぐまた借りるという、
マイナスのスパイラルの状態になってしまう事もあるのです。
これに幾つもの金融機関から借金していたら、この金融機関で返済をしたが、
次の金融機関では返済出来ないということになってしまいます。
その結果、またよそから借金をすると言うような、
自転車操業の状態になってしまいます。
そうなってしまうと、多額の借金を持ったまま、返済出来ない状態へとなるのです。
初めに借りたお金を、その借りたお金を返してしまうまで、借入に手をつけなければ、
このような状態になる事はありません。
しかし、借金する事が癖になってしまい、そのせいで地獄に落ちてしまうこともあります。
だから借金するのは、慎重にしないといけないのです。